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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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関節リウマチ・関節炎

November 21, 2008

関節リウマチは、関節を包む滑膜の炎症ではじまり、症状は関節の痛み、腫れ、運動制限と朝のこわばりがみられます。滑膜の炎症が続くと軟骨や骨にまで炎症が及び、軟骨や骨が破壊されてしまい、最終的には関節が変形してしまいます。関節リウマチは20~40歳代の女性に多くみられ疾患です。原因は不明な点が多いのですが、遺伝的な素因に何らかの外因が働いて自己免疫異常がおこるのではいかと考えられています。免疫異常の引き金を引となるのは、ウイルスなどの感染が関与しているものと思われます。リウマチ専門医に関節リウマチを診断されている方の中には、実はリウマチの方でない場合も少なくありません。MMP-3の値が高くなっているとリウマチと診断される場合が多いようですが、MMP-3が高値でも補体価が低くなければ、いわゆる膠原病である関節リウマチではなく、何らかのウイルスによる感染症というふうに考えます。ウイルス等によって関節滑膜の感染・炎症がおきれば、リウマチでなくてもMMP-3の値は高くなります。
一般的にリウマチの治療には、リウマトレックスという免疫抑制剤を使います。もともとリウマトレックス(MTX)は、葉酸拮抗薬というガンの治療に使っていた薬です。核酸合成に必要な葉酸を産生させるDHFRの働きを阻止し、腫瘍細胞増殖を阻止するという薬です。果たしてこんな薬をリウマチの治療に使っていいのでしょうか?関節を覆う滑膜のみの炎症を抑えてくれるのならまだしも、全身の細胞の分裂も阻害してしまうので副作用もかなりのものになります。確かに炎症を抑えないと、関節の変形をきたしますので、なんらかの抗炎症薬を使わないといけません。昔はリウマチにはステロイドが使われていましたが、副作用の面で今はあまり使われなくなっています。しかしgdmクリニックでは、抗がん剤であるリウマトレックスは使わず、ステロイドによって炎症をまず抑えるという治療を行っています。ステロイドは歴史の古い薬なので、どんな副作用がでるかも分かっていますし、副作用に対する対処方法もわかっていますので、さほど恐れる必要はありません。リウマトレックスに比べてはるかに安全な薬です。しかし、ステロイドも漫然と長期使うのはよくありません。ステロイドを使っている医師はプレドニン5mg1錠といった極少量しか使いませんので、なかなか炎症が抑えられず痛みも改善しません。そして何年もダラダラと処方しつづけます。ステロイドは少量だとなかなか炎症を抑えることができないので、まずは20~30mg/日(プレドニン5mg4錠~6錠)くらいの量を使うほうがいいのです。
リウマチの原因のひとつに、活性酸素の関与が考えられていますので、抗酸化アプローチも非常に重要です。痛みはストレスになり、酸化ストレスを増大させますので、まずは高容量のステロイドで痛みをとることが重要です。関節炎の原因のひとつに、何らかのウイルス感染が関与している場合が多いので、感染を抑えるアプローチも重要です。オリーブ葉エキスは天然の抗菌・抗ウイルス作用を有していますので、オリーブ葉エキスの摂取は非常に有効です。また高濃度ビタミンC点滴も、抗ウイルス作用・抗炎症作用を有していますし、NK細胞活性を高める作用や、副腎皮質の機能を高め自前のステロイドホルモンを産生する作用がありますので、ステロイドと平行してVC点滴を行うこともステロイド減量離脱には大切です。関節炎の患者さんの中には、副腎機能が低下している方も少なくありません。血中のDHEA-Sが低下している場合は、副腎機能低下と考えて、DHEAの薬を補充や高濃度ビタミンC点滴を併用すると副腎機能が改善し、ステロイドの離脱がスムースに行きます。補体価が低い典型的な関節リウマチであっても、リウマトレックスは使うべきではなく、ステロイドの漸減、高濃度VC点滴、低アルブミンや貧血などの改善のためにタンパク質や鉄などの不足している栄養素を十分量補うことで、多くの方が薬から離脱できています。


推奨栄養素

タン白質、ビタミンC、ビタミンE、トコトリエノール、ヘム鉄(低フェリチンの場合)、オリーブ葉エキス

補足

高濃度VC点滴25~50gや副腎機能低下がある場合はDHEAの補充も有用です。