院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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子宮頸ガン

April 10, 2009

4月9日は子宮の日だそうです。最近20代の子宮頸ガンが増えているとNHKのニュース番組で言ってました。ガンは40~50歳以降の人がなるというイメージを持っている人が多いと思います。確かに、胃・大腸・肺などのガンは中年以降の人によく見られます。しかし子宮頸ガンは特殊なガンで、ヒューマン・パピローマ・ウイルス(human papilloma virus:HPV)の感染が原因です。このHPVというウイルスはどうやって感染するかというと、性交によってです。子宮頸ガンのリスク要因として、低年齢での初交、・性的パートナーが多い、などが要因と言われています。最近は低年齢での性交が増えていますので、10代前半で性交すれば、子宮頸ガンの発症年齢も当然低年齢化してきます。また悪いことに避妊のためにピルを処方する産婦人科医が多いので、ピル服用も感染率をあげているものと思われます。ピルで避妊はできても、性感染症や子宮頸ガンの原因ウイルスであるHPVの感染は防げません。HPVに感染すれば皆子宮頸ガンになるのかといえばそうではなく、HPVの中でもたちの悪いタイプの持続感染した人に発症リスクが高まります。海外ではハイリスクタイプのHPVの感染を予防するワクチンが開発され接種されています。子宮頸ガンの予防は、コンドームの装着が重要です。将来的には日本でもワクチンが認可されるでしょうから、初交前のワクチン接種も有用だと思います。また早期に発見されれば完治しますので、検診を20代から受けるのも重要だと思います。細胞診でClassⅢbとかClassⅣという結果がでると、ガンの一歩手前の状態という説明される場合が多いようで、それを聞いた患者さんはパニックになります。粘膜の材料となる鉄や粘膜上皮を正常に分化させるビタミンAの不足があると、粘膜の状態が悪くなり粘膜の異型が見られます。逆を言うと、鉄やビタミンAを十分量摂取するとClassⅣやⅢbもClassⅠやⅡに戻ってきます。ClassⅣでもあわてて手術する必要はなく、鉄やビタミンAの補給をまずはしっかり行ってみるべきだと私は思います。

岡山ガン治療クリニック