HOME > 院長BLOG > 栄養療法に関する話題 > 危ないダイエット

院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


« 高濃度ビタミンc療法の適応  |  アトピー性皮膚炎 »

危ないダイエット

April 14, 2009

先日TVを見ていたら、笑福亭鶴瓶さんが裸で体重測定をしていました。頬は痩せこけ、老け込んだ顔で病気のような顔をしていました。どうやら1月に笑福亭鶴瓶さんがTV番組の中で2ヶ月で77.5kgの体重を65kg未満にするという約束を中居君していたそうです。体重は65kgを割っており約束を無事果たしていました。しかし鶴瓶さん曰く、計量当日の朝はまだ68kg近く体重があったそうです。風呂に入り、サウナにも長時間入り、最後にボクシングジムで練習をして半日で3kg近く体重を落としています。本人もTVで言ってましたけど、もうフラフラで声もまともにでなかったとのことです。
内臓脂肪の多い人にとっては減量は非常に重要なことです。内臓脂肪からTNFα・PAI-1・レプチンなどが分泌され、糖尿病・高血圧症・虚血性心疾患などの原因になります。脂肪は1gで1kcalありますので、100gの脂肪を落とそうと思うと900kcal分を運動で消費するか食事からの摂取カロリーを減らさないといけません。1日100gずつ脂肪が減ったとしても1ヶ月で3kgしか脂肪は減りません。鶴瓶さんの基礎代謝量は1200kcal、1日に必要なカロリーは2000kcalくらいではないかと思います。鶴瓶さんは60日で12kg以上減量していますので、1日平均200g減量した計算になります。さきほども言いましたが、100gの脂肪を燃やすのに900kcal消費するか摂取を制限しないといけないので1日200gの場合、倍の1800kcal消費するか摂取を制限しないといけない計算になります。4時間ジョキングをするか殆ど食べないかとでやっと達成されます。しかしこれを60日間続けることは不可能です。何が言いたいかというと、鶴瓶さんの場合、脂肪以外の組織(筋肉、水分)などが減ったことによっての減量なのです。鶴瓶さんは、かなり水分を絞っていたようなので血管内も脱水になり血栓ができて心筋梗塞や脳梗塞の危険性もあったかもしれません。
減量の目的は体重計の測定値の値をただ少なくするだけではありません、真の目的は内臓脂肪の減量です。筋肉は比重が重いので筋肉が減ると体重も減ります。しかし筋肉が落ちると基礎代謝量が減り、結果的にリバウンドしやすい身体になってしまいます。筋肉を落とさずに減量するには、タンパク質を確保して、糖質・炭水化物を制限する必要があります。gdmクリニックではオーソダイエットプログラム(タンパク質、ミネラル、ビタミンはしっかり確保しているダイエット食)による安全で正しい減量を行っています。オーソダイエットプログラムで、今までインスリンをたくさんうたされていた患者さんも、正しい減量によってインスリンから離脱できいる方も少なくありません。肥満が背景にあって、高血圧、糖尿病などの治療を受けている方は、まずは正しい減量を行ってみてください。そうすれば薬の減量、離脱が可能になる人も少なくないでしょう。