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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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アトピー性皮膚炎

April 15, 2009

アトピー性皮膚炎でお困りの方は少なくありません。昔に比べるとアトピー性皮膚炎になっている患者さんが増えているように思います。アトピー性皮膚炎には2種類あると私は思っています。ひとつはアレルギー疾患としてのアトピー(IgEが何万という高値で喘息もあるような方)、もうひとつはアレルギー性の素因は少なくステロイドを連用したことによっておきた医原性の皮膚炎だと考えます。母体に鉄欠乏などの栄養欠損があると、皮膚の弱い赤ちゃんが生まれる確率が高まります。また母乳中の亜鉛や蛋白の不足があると、赤ちゃんは皮膚炎を起こしやすくなります。母乳でなくミルクで育てた場合は、亜鉛などの栄養素の含有が少ないので、これまた皮膚のトラブルを起こしやすくなります。乳幼児は医療費が無料ですし、核家族の家庭も多いので相談できる人がいないため、お母さんはすぐに病院を受診しがちです。大半の医者はバカのひとつ覚えのように、ステロイド軟膏を処方します。アトピー性皮膚炎のガイドラインに、ステロイドを使うというふうになっていますので、殆どの皮膚科医はまじめに疑問も持たずにそれに従っているのでしょう。ステロイドを塗り続けると、免疫抑制による感染の増悪や皮膚萎縮・副腎萎縮が起きてしまい、ますます皮膚炎から抜け出せなくなってしまいます。ステロイドは免疫抑制する作用があり見かけ上の炎症を止めているにすぎず、決して塗ったから治ったわけではないのです。プロトピック軟膏も免疫抑制剤なので治しているわけではあります。皮膚を作る栄養素の不足が原因で生じた皮膚炎や湿疹にはステロイドやプロトピック軟膏は塗るべきではありません。ステロイドを長期塗っている人ほど治るのに時間も費用もかかってしまいます。ステロイドを徐々に減量し、皮膚に必要な栄養素を補給しつつ、皮膚と副腎を地道に強化していくしかありません。しかし、皮膚形成に必要なタンパク質・ビタミンA・亜鉛・ビタミンBなどをしっかり補給すれば必ずよくなります。3ヶ月くらいでよくなる人もいれば、1年以上かかる人もいます。治るまでの期間は人によって違いますが、ステロイドをたくさん長期間塗っている人は治るのに時間がかかります。ステロイドを長期連用すると副腎萎縮がおき副腎機能が低下してきます。副腎機能を評価するにはDHEA-Sという項目をチェックしますが、この値が低い人は治癒までに時間がかかる場合が多いように思います。DHEA-Sの値が低い場合は、DHEAを補給することで治癒までの期間をある程度短縮できます。副腎機能が低下している人には、高濃度ビタミンc点滴も有効です。