院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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早産・未熟児

April 28, 2009

出生率は低下しているが、未熟児の出生数は増加しており、NICU(新生児の集中治療室)が不足しているという内容の番組がTVで放映されていました。NICUのベッド数を増やすこともも大切ですが、それ以前に早産しないようにすることの方が重要です。喫煙は早産、未熟児のリスクだと言われますが確かにその通りだと思います。しかしそれよりも、10ヶ月強の間、子宮の中で赤ちゃんが育つだけの母体の栄養の貯金が十分あることのほうが重要なのです。ダイエットや偏った食事の影響で、若い女性の多くは潜在性の栄養欠損状態にあります。栄養欠損状態では、なかなか自然に妊娠しません。そこであせって不妊治療に通い、栄養の貯金がないまま人工的に妊娠してしまう人が少なくありません。10ヶ月間赤ちゃんに栄養をあげれない状態のお母さんが妊娠してしまうので、お母さんからもらえる栄養素がなくなると赤ちゃんは生まれてこようとして早産になるのです。早産を防ぐためにはとにかくタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養摂取が欠かせません。妊娠前、妊娠中にしっかり栄養素を摂っていると、生まれてくる赤ちゃんは、健康で神経の発達もよくなります。また最近は発達障害の子供が増えているという報道もよく耳にしますが、発達障害は先天性のものではなく、脳などに必要な栄養素の不足が大きな原因と考えます。神経に発達にはビタミンB群が欠かせませんし、脳そのものや神経伝達物質、ホルモン、酵素など全てタンパク質などの栄養素でできています。長期的視点にたって妊娠や子育てをすることが重要だと考えます。栄養療法は、自費でコストはかかりますが、副作用がなくかつ母体と胎児に安全な治療です。産婦人科医がもっと栄養療法を取り入れて診療にあたるようになれば、早産・未熟児はかなり防げるのではないかと思います。そして一人ひとりが、自分の体のしくみや栄養素の働きを知って自主的な健康管理をすることは一番重要なのではないでしょうか。