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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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低血糖症による慢性疲労

May 2, 2009

朝起きられない、家から出られないほど疲労感が強い人やや気力がでないという人はけっこういます。現代医学の範疇では、うつ病とか慢性疲労症候群とかという病名がつきます。慢性疲労症候群という診断ならまだしも、うつ病などの精神疾患と診断された場合は、向精神薬を飲まされてしまい大変なことになります。慢性疲労やう症状を呈する疾患の代表としては、鉄欠乏です。その他には、副腎疲労症候群や低血糖症などが挙げられます。低フェリチンの場合、ヘム鉄の補給で症状が劇的によくなる場合が多いのですが、フェリチン値が改善しても症状があまりよくならない場合もあります。そういう場合は、副腎疲労や低血糖が合併している場合が多いように思います。副腎疲労の診断は簡単で、DHEA-Sを測定すればすぐ診断がつきます。しかし低血糖症の診断はけっこう大変です。検査としては5時間糖負荷試験と行います。空腹時にまず採血し、その後ブトウ糖水を飲んで30分ごとに計8回採血して診断します。しかしこの検査は患者さんにも医療機関側にも負担になりますし、保険が使えませんので全国でも検査している機関は数軒くらいです。残念ながらgdmクリニックでも5時間糖負荷試験は実施していません。HbA1cの値や食後4時間くらいで採血したりすることで低血糖症かどうか類推しています。低血糖の治療は、糖質・炭水化物の制限をしつつ少量頻回にタンパク質を摂取し、腸内細菌叢を整え腸粘膜や膵臓の機能を改善するような栄養アプローチを行います。医者も患者さんも軽視しがちなタンパク質の補給は、低血糖症の治療に限らず全ての病気の治療に重要です。もちろんアンチエイジングにもタンパク質の補給は欠かせません。けっしてプロテインはゴリマッチョになるためだけのものではないのです。