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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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ほんとは怖いプロトピック

February 17, 2010

アトピー性皮膚炎の治療でプロトピック軟膏を処方されている人が最近多いです。ステロイドの副作用を怖がり、何かステロイドとは違う薬で炎症を抑えたいということで使われているようです。メーカーはプロトピックにはリバウンドがないと言っています。これを真に受けて医者も患者さんも安心してプロトピックを使っているようです。しかしプロトピックはステロイドの比ではない強力な免疫抑制剤です。プロトピックを使っていた患者さんに止めてもらったところ皆さん見事にリバウンドしました。ステロイド離脱で有名な病院に入院したことのある患者さんに聞いた話ですが、「ステロイドを塗っていた人はリバウンドしつつもなんとか離脱できていたけど、プロトピックを塗っていたある患者さんだけはプロトピックを塗っていた箇所だけどうしても治らなかった」と言っておられました。
プロトピックは元々臓器移植の際の拒絶反応を抑えるための薬で、非常に強い免疫抑制剤です。免疫反応を抑制しても根本的な病態改善にはつながりません。皮膚、副腎を強化していくことが根本的な病態改善につながります。しかし保険診療では、副腎強化や皮膚の強化は行えません。栄養療法は地道な作業なので根気が要ります、改善するのに年月がかかりますが、栄養素は元々生体内に存在する分子なので、摂取しても薬のような副作用は起きません。皮膚炎に対して安易にステロイドやプロトピックを使わずに、十分量の栄養素の補給を行って健康な皮膚を取り戻してもらいたいものです。