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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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所要量と至適量

July 14, 2010

栄養療法で病態が改善できるか否かは摂取する栄養素の量にかかってきます。不足している栄養素の量(至適量といいます)が補われて初めて治療効果が現れます。摂取量が少ないと効果は全くといいほどでません。栄養療法で治療効果が早く出る人と出ない人との違いは、不足栄養素素を満遍なくかつ十分量補充できているかどうかだと思います。厚生労働省が示す栄養所要量は、脚気などの重篤な症状が出ない最低限の基準値であって、その量を摂れば病態が改善できるというものではありません。市販のサプリメントや保険のビタミン剤も栄養所要量をベースに1日量を決めていますので、栄養欠損で症状を発症している方には全く足りる量ではありません。栄養療法は、個々人の栄養欠損の程度に応じて摂取する栄養素の量を決めますので、人によって摂取していただく栄養素の量はかなり幅がでてきます。
鉄やビタミンなどのカプセル類は比較的量を摂取していただきやすいですが、人気がないのがプロテインパウダーです。患者さんによく錠剤のプロテインはないのかと聞かれますが、プロテインは量を摂らないといけないので、錠剤にすると固める成分が余分に混ざり、とんでもない量の錠剤を飲まないといけなくなります。プロテインが身体を構成する基本栄養素で、ホルモン・酵素・抗体・神経伝達物質・血液・臓器・皮膚などの材料です。プロテイン抜きでいくらミネラルやビタミンを摂取しても治療効果がでにくいのです。病態改善、アンチエイジングのいずれにもプロテインは欠かせません。プロテインを至適量摂取できるか否かが治療成功の鍵を握っていると言っても過言ではないのです。