院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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ホメオパシー

September 13, 2010

助産師がビタミンKを投与しないといけない新生児にビタミンKではなくレメディという砂糖玉しか与えずに頭蓋内出血で亡くなったという事件を契機にホメオパシーという治療方法が最近問題になっています。ホメオパシーとは、ある作用を持つ植物・鉱物・昆虫などを徹底的に薄めた砂糖玉「レメディー」を投与することによって体の自然治癒力を引き出す、という思想に基づいて病気の治癒をめざす治療方法のことをだそうです。私が行っている治療は分子整合栄養療法というものです。栄養療法には、ホメオスターシス(生体恒常性)を利用し、病気の治療を行います。知らない人が聞くとホメオパシーもホメオスターシスも同じもののように混同してしまうのではないかと危惧してしまいます。栄養療法は、血液検査で不足栄養素を分析同定し、不足栄養素を十分量摂取することで分子濃度を是正し、生体恒常性を発揮させ病気を治療するもので、ホメオパシーのように砂糖玉しか与えない治療とは全く異なるものです。一般の病院で行われている治療を標準治療といいい、それとは違う方法の治療を代替療法とか民間療法を呼びます。分子整合栄養医学による治療も、標準治療とは言われず代替療法に入れられてしまいます。ホメオパシーのような間違った治療が行われると、代替療法全ての信頼性が失われてしまいかねません。エビデンスと治療実績を積み上げていつか栄養療法が標準治療と言われるようになる日が来ることを待ち望んでいます。