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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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新型うつ病の本態は低血糖

March 8, 2011

先日NHKで「新型うつ病」について特集していました。「新型うつ病」は、従来のうつ病は中高年に多いのに対して20~30代の若い世代に多い、薬が効きにくい、気分の浮き沈みが激しい、衝動的な行動に出る事が多い、興味のある事にだけは積極的になる、などの特徴があるそうです。ベンゾジアゼピン系の薬を重複して処方されている人が多いというのも特徴だそうです。ベンゾジアゼピン系の向精神薬は依存性が強い薬で、依存症の人も少なくないそうです。この新型うつ病は以前もブログで書きましたが非定型うつ病と同義語だと私は思います。医療現場の医師もNHKも今若い世代に多いうつは、従来のうつとは違うと気づいているのですが、その原因が何か理解できていないようです。うつ病という病名を付けことがまず間違いの始まりです。新型うつ病の多くは、機能性低血糖だと私は考えています。抗うつ剤はセロトニンの再取り込みを阻害して脳内のセロトニン濃度を高める薬です。セロトニン不足がうつの原因でしたら、抗うつ剤は効くはずです。しかし効かないということはセロトニン濃度の低下によるうつ症状ではないと考えるべきです。気分の浮き沈みが激しいのは、血糖の変動によるものです。血糖が高いと気分が高揚しますが、血糖が低下してくると脳の活動が低下しうつ症状を呈します。衝動的な行動にでるのは、アドレナリンやノルアドレナリンの過剰分泌によるものです。また興味のある物事に集中するのもアドレナリンの作用によります。アドレナリンやノルアドレナリンは、血糖が低下すると脳の機能が損なわれるのを防ぐために血糖を上げるために分泌されるホルモンです。TV番組では、問診だけではなかなか従来のうつ病と新型うつ病を見分けられないといいますが、はたしてそうでしょうか?精神科や心療内科の医師が、精神神経症状が栄養欠損や血糖調節異常で起きるということを認識していないからではないかと思います。たとえ新型うつ病が栄養欠損や低血糖でおきていると分かっていても、保険診療ではこれらの栄養欠損による病気を治す術を持ち合わせていません。精神神経症状の多くは薬では治りません、感覚を薬で鈍磨させているだけにすぎません。薬で正常な判断力を失わされているので、自殺をする人が多いのではないでしょうか?正気ならビルから飛び降りるなんて怖くてできません。
若い世代が低血糖症に陥る原因は、食生活にあります。チョコレート、ホテトチップス、菓子パン、ジュースを食事代わりにしている人が少なくありません。食事を作る母親にも問題があります。冷凍食品、レトルト食品、インスタントラーメンなどを食事に出すことが非常に多いです。また子供が好きなもの、ほしがるものばかり与えることも栄養欠損に陥る一因です。いままでの診療経験上、低血糖患者さんの多くは親が過保護の場合が多いように思えます。
食育という言葉をよく耳にします。しかし、肉はよくない、玄米菜食主義(マクロビオティック)がいい、などの間違った食育理論が氾濫しています。人間は牛ではないので草だけ食べていては不足する栄養素がでてきます。人間は草食動物ではありません。しかし肉だけに偏るのもn-3系とn-6系の脂のバランスが乱れるのでよくありません。こむつかしい理論は必要はなく、肉、卵、野菜、魚、果物を満遍なく食べれば済むのです。1日3回規則正しく家で調理したものを食べる、ただこれだけで多くの人は低血糖症=新型うつ病を発症しなくなるでしょう。いったん発症してしまった場合は、なかなか食事療法だけでは改善しませんので、治療用の高濃度の栄養素を用いた栄養療法を行ったほうが早く改善が得られます。