院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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継続は力なり

March 23, 2011

栄養療法は根治療法なので、薬による対症療法と違い効果がでるまで時間がかかります。特にに皮膚炎の治療がそうです。アトピー性皮膚炎と診断されている人の多くは、亜鉛やビタミンB不足によって生じた皮膚炎や湿疹に対してステロイドを処方されて塗ったことによって生じた医原性疾患だと思いますので、ここではあえてアトピー性皮膚炎といわずに皮膚炎といいます。ステロイドを塗ると、皮膚萎縮、副腎萎縮、感染増悪などにより病態が悪化しますが、表面的にはステロイドは免疫抑制剤なので炎症はおさまります。しかし止めるとリバウンドしますし、ストレスなどでステロイドホルモンの需要が亢進すると皮膚炎が悪化します。ステロイドを塗った期間が長い人は栄養療法で治すのに時間がかかります。
栄養療法は、細胞が本来あるべき至適濃度に戻って初めて治癒しますので、その人の不足の程度に応じた栄養素の摂取をしなければいけません。そういう理由で治癒までにどうしても時間がかかってしまいます。栄養療法からドロップアウトする率が高いのも皮膚炎の患者さんです。初診のころに比べると格段に皮膚の状態がよくなっていても、本人は昔の状態のことをあまり覚えていなのかそれとも現在の状況にばかり目がいってしまうのか、よくならないと悲観的になる人も少なくありません。しかし確実によくなっているので悲観的になることはありません、ネガティブな思考は皮膚の状態にもマイナスになります。痒みや赤みに耐え切れなくなり以前使っていたステロイドを自己判断で勝手に使ってしまい私に注意されるともう受診しなくなる人も少なくありません。もう少し続けて頑張ればステロイドから離脱できて健康な肌を手に入れることができるのにもったいないな、と思うことは少なくありません。皮膚炎は、適切な量の栄養素の補給とスキンケアで、時間はかかることがあっても必ず治るものなので、あきらめずに治療を継続してもらいたいです。継続は力なりです。