院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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線維筋痛症

April 2, 2011

線維筋痛症は、全身に激しい痛みが生じる病気で、中高年の女性に多く見られます。原因は不明とされており、また診断基準も明確ではありません。MRIや血液検査では特異的な所見は認められず、しばしば精神疾患とみなされる場合も少なくありません。最近徐々に機序が解明されつつあり、プロスタグランジン代謝異常、腸内の炎症物質、セロトニンとトリプトファンの低下、疼痛伝達にかかわるセロトニン受容体の異常、中枢神経系と末梢神経系の異常による痛みの回路の変化、などが原因として考えられます。このような原因の背景には当然栄養欠損が大きく関与していることは間違いありません。分子整合栄養療法では、血液検査上認められる栄養欠損をまず是正しながら、プロスタグランジン代謝の改善、腸管免疫の強化、トリプトファンやナイアシンの量的低下を防ぐ、などの栄養アプローチにて治療を行います。