院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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基準値

November 25, 2011

血液検査には基準値というものがあります。しかし基準値は正常値ではありません。検査した人の95%が基準値内に入るように設定されたものです。また基準値を決めるときの母集団がすべて健康な人とも限りません。特に基準値で問題と思うのは、鉄の貯金を表すフェリチンです。このフェリチンはすごく幅が広く、基準値を決める母集団に問題があるのです。
分子整合栄養医学では、独自のカットオフライン(基準)を設け診断しています。血液検査項目の多くは酵素を測定しています。酵素がどの栄養素から成り立っているのかを知ったうえでデータを読むと、基準値内に入っていても栄養欠損であると診断できます。
一般的な病院に行くと血液検査をしても基準値に入っていれば「異常ないです」と診断されてしまいます。またヘモグロビンが少し基準値よりも低くなっていても「軽い貧血ですからあまり問題ないです」ともよく言われます。しかし貧血を侮ってはいけません。いろんな病気が背景に潜んでいる可能性があります。また鉄欠乏は慢性疲労や精神神経症状の原因にもなりますが、このこともあまり医療現場では認識されていないようです。ヘモグロビン、血清鉄が基準値内でも鉄欠乏の方が生理のある年代の女性にはかなり見受けられます。体調不良が続く場合は一度分子整合栄養医学的な血液検査を受けてみると原因が分かるかもしれません。