院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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カンジダ

December 10, 2011

カンジダという真菌をご存知でしょうか?口、食道、膣、皮膚などに棲んでいるカビの一種で、健康な人にでもみられる常在菌です。ふだんは悪さをしませんが、免疫力が落ちたりするとカンジダが増殖して暴れだし炎症を起こします。私は胃カメラの検査をよくするので食道カンジダにはよく遭遇します。女性の場合、膣カンジダでお困りの方が結構いるようです。膣カンジダは別に性病ではありません。もともと膣や外陰部に棲んでいるカンジダ菌が何らかの原因で勢力を増して暴れているのです。原因の1つとしてよくあるのが、風邪などで抗生剤を処方され腸内細菌の中の善玉菌が減ることです。
食道カンジダや膣カンジダの治療に、抗真菌剤を処方される場合が一般的です。しかしいくら薬を飲んでも治らない人や何度も再発する人がいます。肺炎などもそうですが、抗生物質が効かない菌が最近増えてきています。なんでもかんでも薬で菌を殺すという考えかたをそろそろ改めないといけないのではないかと思います。
分子整合栄養医学では、膣カンジダや食道カンジダに対して体内の細菌バランスを整えることで治療します。具体的には有胞子乳酸菌、ラクトフェリン、オリーブ葉などを摂取し、特に腸内細菌叢を改善します。善玉菌を増やすことで悪さをする菌やカビの勢力を弱めるという作戦です。成人の免疫は腸管が担っているので、腸管免疫を高めることで腸とは関係のない部位の食道、膣のカンジダが治るのです。