院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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病院食

January 14, 2012

昨日大阪に研修会で行ってきましたが、帰りの電車の中から「病院管理栄養士監修、〇〇カレー」という看板を見つけました。ちょうど研修会で病院の管理栄養士の作る病院食に関する話がありました。外傷による出血でヘモグロビンが7台に低下し、入院中も上昇しなかったけれど退院後にプロテインを中心とした栄養摂取を行ったところ10日ほどでヘモグロビンが14台に上昇したという症例の話がありました。これは何を意味するかというと、病院管理栄養士の作る食事は患者さん個人個人の栄養の需要を考慮せず、画一的に食事をだしているということです。出血は、鉄の喪失だけでなくタンパク成分も多く失いますので、タン白質の補給量を大幅に増やさなければいけないのですが、貧血には鉄という短絡的な思考しかしていないためにタン白質の量を増やしていないのです。
管理栄養士さんの学ぶ栄養学と分子整合栄養医学は似て非なるものです。分子整合栄養医学では、この病気なら塩分1日何グラムとか、タン白質は何グラムといった画一的な量を決めるのではなく病態や個々人の栄養状態を考慮して摂取する栄養素の量を決めていくところが大きな違いです。これまたそのためには分子整合栄養医学的な血液検査が重要になってきます。