院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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潰瘍性大腸炎

January 17, 2012

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は難病指定されている病気です。これらの炎症性腸疾患はアジアなどの発展途上国では少なく欧米などの先進国に多い病気ですが、最近ではアジアも開発が進むにつれ発生率が増加してきているそうです。
腸には約100兆個の常在細菌が棲んでいます。腸管にはリンパ球の6割ほどが存在し、成人の免疫を担っている重要な臓器です。分子整合栄養医学では、炎症性腸疾患は腸内細菌の乱れが発症の大きな原因の一つと考えています。国の開発が進むことで小さいころから土や菌に触れる機会が減り、食事も繊維成分の摂取が少なくなったりしていることが腸内細菌のバランスを乱す原因になっているものと思われます。今の日本も、除菌、殺菌、抗菌というふうに菌をやっつけつことばかりに目を奪われていますが、一向に感染症は減っていません。菌をやっつけるのではなく、菌と共生するという考えが大切ではないかと思います。
炎症性腸疾患の治療は、一般的にはステロイドなどの免疫抑制剤を用いますが、根本的に治しているのではなく炎症を抑える対症療法にすぎません。分子整合栄養医学では、まず悪さをしている菌を除き、善玉菌を増やし腸粘膜を強化する治療を行います。