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院長ブログ

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心臓保護にコエンザイムQ10(CoQ10)

July 21, 2007

CoQ10がサプリメントとして販売されだした当初は大変なブームで、ダイエットにいいとか、シミにいいとかなどと騒がれていました。しかし
CoQ10とはいったいどういうものかとご存知の方は少ないと思います。CoQ10は生体内の殆どの細胞に存在し、心臓・肝臓などのミトコンドリアに特に多く認められます。電子伝達系の脂溶成分として生体内膜で酸化還元タン白質間の電子伝達系を媒介する役割を担っています。また抗酸化作用も示し、生体膜の安定化や抗酸化なども作用も有しています。CoQ10は体内でグルコース→アセチルCoA→HMG-CoA→メバロン酸などを経て生合成されますが、加齢とともに合成量は減少しますので、50歳をすぎるとサプリメントでの補給が必要になってきます。コレステロールもCoQ10同様メバロン酸を経て合成されますが、リピトール・メバロチンなどのスタチン系の高脂血症の薬はHMG-CoAからメバロン酸への過程を阻害してコレステロールを下げるので、CoQ10の生成も同時に阻害してしまう悪い薬なのです。心筋梗塞予防にコレステロールを下げると、CoQ10も下げてしまいます。CoQ10は心筋のミトコンドリアでエネルギー産生に関与していますので、CoQ10を下げると心機能を低下させてしまうのです。BNPという血液検査をすれば心機能評価が可能です。脳梗塞の専門医いわく、脳梗塞で倒れる人の大半はコレステロールは高くないそうです。高コレステロール即動脈硬化という考えは間違いなのです。脂質の酸化防止、活性酸素対策がなによりも重要なのです。そういう意味でCoQ10はビタミンCやビタミンEとともに、抗酸化物質として重要な栄養素と言えます。