HOME > 院長BLOG > 栄養療法に関する話題 > 糖質制限食で死亡リスク上昇?

院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


« アスリートの怪我の治療  |  ピロリン酸第2鉄 »

糖質制限食で死亡リスク上昇?

January 31, 2013

糖質制限ダイエットが流行っていますが、それに警鐘を鳴らすかのように厚生労働省の研究班が、ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が長期にわたって少ない人は、多い人よりも死亡率が高まる可能性があるとする調査結果をまとめ、科学誌に発表しています。総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と低い人の死亡率は、炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1・3倍だったそうです。
白いパンは消化されると大半がブドウ糖になるだけで、非常に栄養価に乏しい食品です。プロテインスコアも低く、ビタミンミネラルの含有量も少ない食品です。このような白いパンが総摂取カロリーの6割以上占めているような食事をしている人が長生きできるわけがありません。こういう調査結果にはだいたいトリックや思惑があります。母集団の選定など統計のとり方で、結果を導きたい方向に誘導することは簡単です。
糖尿病の治療は、内臓脂肪の減量が一番効果的です。内臓脂肪の減量がインスリン抵抗性を改善させてくれるからです。そして太る原因が、インスリン過剰分泌をもたらす高GI食であるパンやご飯などの炭水化物(糖質)です。インスリンには糖を脂肪に合成する作用があります。白いパンは、消化されてブドウ糖になり、しかもインスリンをたくさん分泌させるので、脂肪が非常につきやすい食品なのです。
糖尿病は、医者の処方する薬ではなく、患者さん本人の食事療法で大半が治るもしくはコントロール良好になります。しかし、そうなると薬が売れなくなるので製薬会社は困ります。ですから、事実と反する調査報告とねつ造して、糖質制限をさせないように仕向けている可能性があります。糖質制限を実践されること恐れているということは、逆を言えば治療効果が高いと考えているのではないでしょうか。
私は、炭水化物を全く食べてはいけないと言うつもりはありません。適度な炭水化物の摂取は問題ないと思います。しかし、機能性低血糖症や肥満による糖尿病を発症しているような方は、砂糖やパンなどの糖質の摂取は控えめにしたほうがよいと考えます。