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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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妊娠と肥満関連遺伝子

February 12, 2013

昨日のTV番組「最新遺伝子ミステリー、人間とは何だ..!」で、妊娠中の母体の栄養状態と肥満関連遺伝子について説明していました。妊娠中に太らないようにダイエットに励む女性が増えたことが、低出生体重の赤ちゃんが増えている原因になっています。妊娠中、母体がダイエットなどによって低栄養状態だと赤ちゃんが将来大きくなったときに肥満になりやすく、それは妊娠中の母体の低栄養が赤ちゃんの肥満関連遺伝子にスイッチを入れるからだそうです。子宮の中の赤ちゃんはお母さんからしか栄養をもらえません。そのお母さんが低栄養だと、少しの栄養をしっかりと身体に取り込もうとします。これが、肥満関連遺伝子にスイッチがオンされる原因だと思われます。
実際、低栄養の母親から生まれてきた赤ちゃんは、高血圧、糖尿病などのメタボリックシンドロームに関係した病気を発症するリスクが高いことが分かっています。妊娠中の低栄養だけでなく、妊娠前にも低栄養だと肥満関連遺伝子にスイッチが入るリスクが高いそうです。特に日本人の20代は痩せすぎの女性が多く、妊娠が分かってもすぐ栄養状態を高めることはできません。栄養の貯金をためるにもある程度の時間と努力が必要です。また妊娠が分かった時点で、すでに赤ちゃんは分裂を開始してある程度成長しています。葉酸などは妊娠が分かってから摂りだしても神経や脳などの器官がある程度形成されていますので、二分脊椎などの発症を完全に予防することができません。
母体の栄養欠損は、不妊、肥満関連遺伝子のスイッチをオンにしてしまう、早産のリスクが高まる、心臓中隔欠損症のリスクが高まる、などの原因になりますので、注意が必要です。太りたくないなら、脂肪が合成されやすい糖質やパン、麺類を控えるべきで、妊娠する可能性のある年代の女性は、タン白質やミネラル、ビタミンは最低限確保しておく必要があります。

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