院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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慢性蕁麻疹

May 28, 2013

慢性的な蕁麻疹でお困りの方は少なくありません。しかし慢性蕁麻疹の原因はわからない場合が殆どです。原因が分からないので治療は対症療法になってしまい、抗アレルギー剤などの内服になります。しかし抗アレルギー剤を飲んでも改善しない蕁麻疹も結構あります。
ピロリ菌は胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃癌の原因であることはよく知られていますが、慢性蕁麻疹の患者さんでピロリ菌感染がある人にピロリの除菌をするとそのうち3割の人が蕁麻疹がでなくなったという研究報告があります。慢性蕁麻疹以外には鉄欠乏性貧血や特発性血小板減少性紫斑病もピロリ除菌で治るケースがあります。ピロリ菌感染があっても無症状の場合もありますが、胃の不調を常に感じている人にピロリ菌感染がみられる場合も少なくありません。ピロリ菌感染はいろいろな病気や症状を引き起こしている可能性が高いと言えます。ピロリ菌感染が持続すると胃粘膜の萎縮が起こり、タン白質、鉄、カルシウム、ビタミンB12の吸収がうまくいかなくなることも問題です。
今年から胃カメラで胃炎があることが確認されたらピロリ菌の除菌が保険でできるようになっています。胃カメラで胃粘膜の状態を見ればピロリ菌に感染しているかどうか分かります。鉄欠乏性貧血、慢性蕁麻疹、特発性血小板減少性紫斑病や胃の不快な症状でお困りの方は、胃カメラ検査を受けて胃の状態をチェックしてください。