院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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慢性疲労と腸

June 27, 2013

慢性疲労でお困りの方は少なくありません。大学病院をいくつも受診しても、慢性疲労の原因を正しく診断されません。治療というと、保険のビタミン剤を使うにとどまります。日本は保険診療を基本に行っていますので、なかなか保険外の治療方法を提供することは困難です。
慢性疲労の原因は多岐に渡りますので、治療方法も原因に応じて変えないと治療効果はあがりません。単なる鉄欠乏である場合は治療は比較的簡単です。しかし、慢性疲労は、副腎機能低下、低血糖症、LGS(腸管壁浸漏症候群)などでも生じ、低血糖症やLGSの治療は鉄欠乏のように簡単には是正できません。
最近このLGSが原因の慢性疲労の患者さんが意外と多いのではないかと感じるようになりました。LGSとは腸の粘膜が傷つき、そこから有害物質(バクテリア、毒素、高分子のタン白質)が体内に侵入して炎症、慢性疲労、うつ、アレルギーなどを引き起こすというものです。LGSの治療は、腸内の悪い菌を除菌すること、いい腸内細菌を増やすこと、腸粘膜を再生させること、タン白質をきちんとアミノ酸にまで分解されるように消化酵素を補うことなどが必要になってきます。