院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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マクロビの罪

February 3, 2014

先日テレビせとうちの中島キャスターに「分子整合栄養療法」についてgdmクリニックへ取材にきていただきました。肉食の重要性などについてお話しさせていただきましたが、中島さんも「お肌にために肉は避けていた」と言われていました。健康や美肌になろうと思って肉を絶ってマクロビを実践されている方は少なくありません。メタボの男性などは内臓脂肪を減らすために一時的にマクロビをするのも悪くないかもしれません。しかし、生理のある年代の女性や成長期のお子さんはマクロビをするべきではありません。
誤解がないように言っておきますが、野菜がカラダに悪いので食べてはいけない、と言っているわけではありません。人間は牛のような草食動物ではないので、野菜だけ食べていたのでは栄養不足になる方が殆どです。特に女性の場合、鉄欠乏になってしまいます。鉄は、お肌のコラーゲンの材料なので鉄不足になると肌のはりが低下したりちりめんじわができたりします。またカタラーゼという過酸化水素という活性酸素の一種を消去するカタラーゼという酵素の材料でもありますので鉄不足でシミもできやすくなります。また脳内に鉄は多く必要とされているので、頭痛、めまい、気分の低下なども引き起こします。野菜や果物に含まれている無機鉄は吸収率が悪く活性酸素を発生させる悪い鉄です。肉やレバーに含まれるヘム鉄は吸収率がよく活性酸素を発生させない安全な鉄です。分子整合栄養医学を少しでもかじった方はこのことはご存じだと思いますが、分子整合栄養医学のことを知らない方は、自称健康オタクでもこの事実を知らない方が殆どだと思います。
野菜にはフィトケミカルや食物繊維などが含まれていますので、野菜もしっかり食べるのが望ましいのですが、同時に肉、卵、魚などもしっかり食べないと、タン白質、鉄、亜鉛、ビタミンB群などが不足してしまいます。控えるべきは過度に精製された炭水化物(薄力粉など)や砂糖なのです。炭水化物を制限するといってもこれまた極端に万人が制限するのは私はお勧めしません。厳格に糖質制限をしないといけない方は、低血糖症の方やあニキビができやすい方くらいだと考えています。
変なこだわりを持たず、肉、魚、卵、牛乳、野菜、果物、海藻類などを万遍なく食べるのがいいと思います。しかし、同じ食事をしていても、胃の状態、消化吸収能力、栄養の需要の程度が個々人違いますので、ご自分の栄養状態をチェックするには分子整合栄養医学的な血液検査をお受けになるのがよいでしょう。