院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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鉄で流産?

December 16, 2014

妊娠された患者さんから鉄の摂取のことで相談されました。産婦人科医が、鉄を摂ると血液量が増えて流産しやすくなるので鉄を摂らないように指導されたんですがどうなんでしょうか?とのこと。その産婦人科医のすごい発想に驚かされました。
タン白質、ビタミンB群と並んで鉄の需要が妊娠中に増えます。赤ちゃんも成長につれて循環血液量が増えますから当然鉄の需要も増えます。また神経の成長や心臓の壁を作るのにも鉄は欠かせません。
胎盤はお母さんからの栄養を赤ちゃんに渡す場所になりますが、無数の絨毛という毛細血管からできています。そしてその絨毛をささえる靭帯のような役目をする結合織というものが必要ですが、それも鉄やタン白質などからできます。ですから鉄やタン白質が不足すると結合織が弱くなり胎盤を支えきれなくなりはがれてしまいます。つまり流産しやすくなるのです。
妊娠前、妊娠中は鉄は非常に重要な栄養ですので、しっかり摂取されることをおすすめします。

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