院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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ヘモグロビン

January 13, 2015

先日師匠の講演を聴きに東京に行く際に新幹線に乗りました。通路をはさんだ横の席には、アラフォーと思われる4人組の女性が座席を回転させ向き合って座っていました。どうやらSMAPのコンサートに行くようで、SMAPの話題で会話が弾んでいました。途中、なぜだかヘモグロビン(Hb)の話題になっていました。ヘモグロビンは貧血を見るときに検査する項目で、健康診断では必ず測定される項目です。尚、ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ働きをします。「私はヘモゴロビンが13もある」「13もあるん、すごいねー」「私は15以上ある」という感じでヘモグロビン値自慢合戦になっていました。
しかし、ヘモグロビンが基準値以上あっても安心はできないのです。ヘモグロビンが基準値以上だと「鉄不足はない」と医者は言いますが、ヘモグロビンの値だけでは鉄の過不足の診断できません。ヘモグロビンは、血管内脱水(血液濃縮)によって高くなるケースが多いのでヘモグロビンの値はあまりあてになりません。血液中のタン白質が不足すると水分が保持できず血管内が脱水状態になり血液が濃縮してヘモグロビンが高めの値をとるのです。ヘモグロビンが13以上あってもフェリチンが10未満の鉄欠乏の女性も少なくありません。
ヘモグロビンが基準値以上あっても、疲れやすい、頭痛、肩こり、むくみ、めまいなどの症状がある方は、鉄の貯金が少ない可能性が大ですので、詳しい検査を受けることをおすすめします。