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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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朝起きられない小中学生

January 23, 2015

朝起きられない小中学生が急増しているという番組がNHKで放映されていました。塾、ゲーム、スマホなどのために睡眠時間が減り睡眠障害を起こして朝起きられないという内容でした。ひねくれものかつ思考回路が分子栄養医学に偏っている私はその内容に異論を唱えたくなりブログでつぶやかしてもらうことにしました。
番組内で睡眠不足が続くと脳の疲労がとれないために起きられない、というようなことを専門医が言っておりました。一部の子供は睡眠時間が短いことが朝起きられない原因になっていると思いますが、大半の子供たちは鉄不足か低血糖が背景にあるのではないかと思っています。
活発だった子が急に朝起きられなくなります。学校や部活は楽しくて行きたいけど朝が起きられないそうです。女の子は小学5、6年ごろから急激に背が伸び始めます。背が伸びる=骨の成長にはカルシウムだけでなく鉄も必要になります。また、そのころに初潮を迎える女の子も少なくありません。生理が始まると多くの鉄を毎月失います。背の伸びと月経によって一気に鉄欠乏に傾いてしまうのです。鉄は脳に多く必要とされており、鉄不足でさまざま神経症状を引き起こします。眠気もその一つです。鉄はミトコンドリアでATPというエネルギーを産生する電子伝達系の構成要素でもあるので、鉄不足だとエネルギーをうまく作れず疲れやすくなります。眠っても眠っても眠く朝起きられなくなるのです。
入院すると改善するけど自宅に戻るとまた朝起きられなくなるという男子学生のことも放映されていました。入院中よくなって家に帰ると悪化するのは、規則正しい生活と食事内容が関係あるように思いました。実際睡眠障害を起こす子供はインスリン抵抗性があると専門医は言っていました。糖質を多く食べると、インスリンが過剰に分泌され低血糖症を引き起こします。血糖が低下すると、これまたエネルギー不足になって朝起きられません。病院食は、栄養がいいとは言えませんが、低血糖の患者さんにとっては比較的よい食事になるのかもしれません。
朝起きられなくてお困りの場合は、鉄の貯金を調べてみることをおすすめします。