院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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連鎖

July 1, 2015

栄養不足は連鎖します。たとえばお母さんが妊娠中に鉄欠乏だと、生まれてくる赤ちゃんに、皮膚が弱くなる、脳神経の発達が遅れる、などの影響がでる場合があります。一方、妊娠前~妊娠中にしっかりと鉄やビタミンB群などの栄養をお母さんが摂っていた場合は、子どもIQが高くなったという報告があります。その他にも、妊娠中にお母さんが栄養不足だと、赤ちゃんの肥満関連遺伝子(少しでも多くの栄養を吸収しようとする遺伝子)にスイッチが入り、メタボになりやすい体質に将来なってしまいます。その結果、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を発症するリスクが高まります。これらの基礎疾患があると、脳梗塞や心筋梗塞なども発症しやすくなります。
よく肉を食べるともたれる、下痢する、おなかが張って苦しい、等の理由で肉を食べない人がいます。これは、小さいころからタン白質をきちんと食べていないために高タン白なものを消化できなくなっているからです。消化酵素もタン白質を材料として作られています。タン白質を避けていると、消化酵素がきちんと作れなくなり、高タン白な物が食べられなくなっていまい、ますます消化酵素が作れなくなるという負の連鎖が生じます。
高齢者で元気に長生きしている人は、アルブミンとヘモグロビンの値が高いです。これらの値を高く維持するにはタン白質をしっかり食べることが重要です。65歳過ぎて急に肉をたくさん食べようとしても、さきほど言ったように消化酵素がきちんと作れていないためにもたれたり未消化になったりして食べられません。
栄養不足による負の連鎖を起こさせないために、日頃からの食事が重要になってきます。正しく食べることの重要性は子どもから高齢者までどの年代の人にも言えることです。

妊娠体質になりたい人は、肉を食べなさい。

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