院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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新型栄養失調

March 31, 2016

岡山放送の「なんしょん?」という番組で新型栄養失調について取り上げることになり、先日gdmクリニックに取材に来られました。従来の栄養失調とは違って食べているのに栄養失調になることを新型栄養失調と言うそうです。原因は、炭水化物中心の食事をするため、タン白質やビタミンミネラルが不足するからです。パンや麺類などには糖質が多く含まれていますが、タン白質やビタミンミネラルは殆どふくまれていません。高齢者に新型栄養失調は多いとされていますが、高齢者に限ったことではありません。成長期の子供、月経のある女性の多くは潜在性の栄養失調状態の人が多いと診療していて感じます。
高齢者のタン白質不足は筋力が低下し、転倒や骨折のリスクが高まって要介護につながります。また肺炎やインフルエンザなどの感染症での死亡が増えてくるのも、タン白質不足によって免疫能が低下するためです。高齢者の場合、酸化ストレス、炎症性サイトカインなどによってタン白質が壊されやすい状態にあります。また日本人の高齢者の多くはピロリ菌感染によって胃の萎縮が進行し胃酸分泌が低下しているので、タン白質の消化がうまくできず吸収も悪くなってしまいます。その他には、コレステロールを気にして肉や卵を40~50代の時に控えていた人が多いのですが、消化酵素もタン白質が材料なのでタン白質を日ごろからしっかり食べていないと消化酵素がうまく作れていません。60歳過ぎたから足腰の筋力をアップしようと思って肉をいきなりたくさん食べようとしても、消化酵素がうまく作れていないので、胃もたれや消化不良を起こしてしまい、結局肉をさけて消化のいい炭水化物中心の食事に戻ってしまいます。
子供のころから、肉、魚、野菜をしっかり食べる習慣をつけることが重要だと思います。

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