院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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皮膚病の治療

September 29, 2007

皮膚の病気は改善するまでに時間がかかります。皮膚は約1ヶ月かけて入れ替わりますので、最低でも1ヶ月は改善するのに必要になります。特にステロイド軟膏を前医で処方されて半年以上塗り続けた人は、なかなか簡単には治りにくのが現状です。前医でステロイドを長い期間塗っていた場合は、それよりも弱いステロイドに変更するもしくは塗る量を減らしていってもらいます。最近多いのはプロトピック軟膏を処方されている人です。このプロトピックが曲者で、医者や患者さんがステロイドの副作用を嫌い他に炎症を抑える薬がないかというときにでてきた強力な免疫抑制剤です。プロトピックはリバウンドがないとメーカーは言っていますが、プロトピックを塗るのを止めてもらった患者さんは全例激しいリバウンドが生じました。プロトピックは臓器移植後の免疫抑制剤として使われていたものです。海外ではプロトピックの使用により皮膚癌や悪性リンパ腫の発生の報告があります。アトピーなどの皮膚炎の原因は免疫による反応だけではありません。免疫を抑制すれば解決する問題ではないのです。話がプロトピックの方にそれてしまいましたが、ステロイドにしろプロトピックにしろ一旦塗りだすと最初は痒みがすぐに止まるので患者さんもなかなか手放せなくなってしまっているようです。ステロイド・プロトピックの害及びこれらの免疫抑制剤の使用では根本的に病態を改善できないことを説明し、減量・中止を勧めます。しかし減量・中止すると痒みや発赤がひどくなりまた前と同じように使ってしまう人がかなり多いのです。そして数ヶ月するとgdmクリニックに通院しなくなる人もかなりいらっしゃいます。おそらくまた他院でステロイド・プロトピック治療を受けているのだと思います。しかし中には根気強くgdmクリニックに通院中してくださる方もいます。皮膚の状態が悪化したらその都度受診して下さるほうがいいのです。そのつど状態に応じて薬を代えたり追加できますので、なんとかリバウンドして最悪の状態を乗り切ることができるのです。そしてピークを超えると徐々に皮膚の状態は改善してきます。半年間ほど大病院の皮膚科で原因不明の皮膚炎で治療受けいたが治らないということでgdmクリニックに転院されてきた方が、最初の数ヶ月はなかなか改善せずに治療に難渋しました。しかし先日お見えになった時は見違えるほど改善しており患者さんによくなったと感謝され大変嬉しく思いました。皮膚炎を改善させるためには、やはり時間と忍耐が必要です。諦めずにひつこく通院してください。いつかきっと良くなる時が来ます。