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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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塗らずに様子見

May 31, 2016

アトピー患者さんのブログhttp://atopysan.hatenablog.com/に興味深い内容が載っているのを見つけました。以前アトピー性皮膚炎の患者さんのステロイド離脱の治療をされていた深谷先生らが、「ステロイドを使用しないアトピー性皮膚炎の経過調査の結果報告」をされたそうです。6か月の間ステロイドを塗らずに経過を見た場合の改善率ですが、■乳幼児の改善率 75% ■小児の改善率 52% ■思春期・成人の改善率 80%だったそうです。多くの人が、ステロイドを塗らずとも自然と改善しています。
皮膚炎、湿疹の赤ちゃんを時々診察しますが、gdmクリニックを受診する前にかかりつけの小児科もしくは皮膚科を受診をステロイドの塗り薬を処方され塗っています。塗ると一時的によくなるが、やめるとまた悪化するので不安になって当院を受診されるお母さんが多いです。
殆どの赤ちゃんは、軽度の皮膚炎もしくは蒸れて赤くなっているだけ、汗疹だったりで、私が診る限りステロイドは全く不要と思われます。「何も塗らずにほっとくのが一番です」とお母さんに言っても、何か塗らないといけないと思っているようで怪訝そうに私の話を聞いています。
乳児の皮膚炎や湿疹の発症の発端は栄養不足が殆どであると考えています。妊娠中の母体の栄養不足、母乳の栄養不足などが乳児湿疹と関係が深いので、栄養の是正が根本的な問題解決になります。ステロイドを塗っても根本的な問題解決にはならないばかりか、皮膚萎縮や皮膚免疫の破たんなどを引き起こし、逆に皮膚炎が本格化してしまいます。
浸出液がでるようなじくじくした皮膚炎は、そこからアレルゲンがたくさん侵入したり、自家感作を起こして病状を悪化させるので、短期間だけステロイドを塗らざるを得ない場合もあるかもしれません。
いきなりステロイドを塗るのではなく、栄養の見直し、汗をこまめに拭く、などをまず実践することが重要ではないでしょうか?