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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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登校できない原因

June 2, 2016

不登校の児童生徒数が年々増加しています。不登校にもいろいろな原因があります。人間関係、学校がおもしろくないといった原因以外に、学校に行きたくても朝が起きられない、身体がだるい、頭痛が強い、不安感が強いなどといったことが原因で登校できないケースが少なくありません。しかし、こういう場合に医療機関で血液検査や脳の検査をしても特に異常を指摘されません。血圧が低ければ起立性調節障害という病名をつけられ昇圧剤を処方されますが、効果はありません。
登校できない原因は鉄欠乏と低血糖が多いです。一般的な血液検査ではヘモグロビンと血清鉄しか測定しません。フェリチンを測定しても基準範囲内に収まっていれば鉄欠乏はないと誤診されます。基準値というものを医師が理解していないから栄養不足を正しく診断できないのです。成長期には栄養の需要が亢進し殆どの子供は鉄不足に傾いています。また女子の場合、月経が始まると鉄不足に拍車がかかります。鉄のエネルギー産生に関与していますし、脳内にも多く必要とされており、鉄不足で頭痛、めまい、意欲の低下、眠気、記銘力低下などを引き起こします。
鉄欠乏と並んで最近多いのが低血糖症です。甘いものやパン、麺類などの炭水化物中心の食事をすると、インスリンが過剰に分泌され血糖が低下していまい、エネルギー不足となり体がだるい、頭が働かないなどの症状を引き起こします。治療は、甘いものや炭水化物を控えてタン白質や野菜をきちんと摂ることにつきます。
大学病院でも鉄欠乏や低血糖の診断はできません。医療機関で検査しても異常なし、しかし本人は登校したいけど体がいうことをきかないので登校できないといったお子さんは、一度分子整合栄養医学的な血液検査をおうけになることをお勧めします。