院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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ヘム鉄

June 3, 2016

鉄ですが無機鉄ではなくヘム鉄を摂取したほうがいいのは多くの方がご存じだと思います。吸収率がよいのと、フェントン反応による活性酸素の発生がないため安全だからです。尚、保険で処方されるのは無機鉄のみです。サプリメントはすべてヘム鉄かというとそうではなく、ある婦人科で出しているサプリメントは無機鉄でした。しかもかなりの有名大手の会社でした。
ヘム鉄だったらなんでもいいかというとそうではありません。まずは含有量が重要です。ヘム鉄はヘム鉄パウダーという原料から作ります。よくパッケージに1粒にヘム鉄パウダー20mg含有などと書いてあるものを見かけます。一見含有量が多そうに見えますが、ヘム鉄パウダーの濃度は1%なのでヘム鉄正味の量は20÷100、すなわち0.2mgにすぎません。含有量さえ多ければいいというわけでもありません。鉄の吸収や利用には、亜鉛、銅、マンガン、セレンなどが必要なので、これらも配合しておかなければせっかくのヘム鉄がうまく吸収利用されません。
栄養素は、含有量、吸収率、利用効率などを考えて選ぶ必要があることを知っていただけたらと思います。