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院長ブログ

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軽視される貧血

June 18, 2016

易疲労、頭痛、筋肉痛、微熱、起き上がれないといった症状を訴えると、多くの医師は難しい病気を考えます。膠原病の検査をして異常かなければ慢性疲労症候群の疑いということになるようです。しかし分子整合栄養医学は違う診たてをします。コモーンディジーズ(ありふれた病気)である鉄欠乏性貧血をまず疑います。そのためにはフェリチンを測定します。
先日も上記と同じような症状の女性が受診されました。問診票の主訴を見ただけで鉄欠乏をすぐ考えました。その方は、近くの医院を受診され、甲状腺、膠原病、リウマチなどの検査をされていましたが、それらの検査結果は異常がなかったため大学病院を受診するように紹介状を渡されていました。難しい検査項目以外に貧血、肝機能などの検査も同時にしており、ヘモグロビンが基準値以下で明らかな貧血がありました。なぜれっきとした貧血があるのに、今の症状が貧血から来ていると考えないのでしょうか?
貧血は女性には珍しくない病気なので、医師は「軽い貧血がありますが薬を飲むほどではないです」と言って貧血を重要視しません。分子整合栄養医学の教科書には、鉄欠乏で生じる様々な症状について記載されていますが、医学部では鉄欠乏で起きる症状について殆ど教えられていませんし、医学書にも殆ど記載されていません。ですから、易疲労、頭痛、筋肉痛、微熱、起き上がれないといった症状が貧血から来ていると思いつかないのです。
体調不良の女性はぜひとも分子整合栄養医学的な血液検査を一度受けてみてください。お困りの症状が改善する糸口が見つかる可能性大です。