院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


« ヘリコバクターピロリ抗体  |  かかとカサカサ »

リウマチ

June 24, 2016

リウマチも栄養欠損が発症の要因となる疾患の一つです。リウマチを治そうとマクロビをして症状が悪化したとか、マクロビを実践した後にリウマチを発症したという患者さんは少なくありません。筋骨隆々の男性のリウマチ患者さんを見たことがありません。リウマチは女性がかかりやすい疾患ですが、発症の背景に貧血や低タン白質があります。
昔はリウマチの治療はステロイドでしたが、その後リウマトレックスという薬が主流になり、今では生物学的製剤というものがもてはやされています。ステロイドは長期間内服すると、骨粗しょう症や糖代謝異常、ムーンフェイスなどの副作用が起きるので敬遠されるようになりました。リウマトレックスはもともと抗がん剤として使われていたもので、DNA合成を阻害して細胞の分裂を抑える薬です。もともと抗がん剤としての薬だったということで患者さんが使うのを恐れるようになりました。そこで登場したのが生物学的製剤という高価な薬です。これを使うと血液検査のCRPという炎症を見る項目は陰性化するのですが、実際は滑膜の炎症がきちんと抑えられていない場合があるようで、生物学的製剤を使いだしてから関節の変形が生じたという患者さんもいます。
専門医の先生も患者さんも新しい治療方法にすぐ飛びつきますが、リウマトレックスや生物学的製剤の副作用を考えるとステロイドの副作用の方がはるかにましに思うのですが・・・。
栄養療法では、まず貧血、低タンパクの是正を行います。腸内環境もリウマチ発症と関係があるので、腸内環境改善も重要になります。また、遅延型の食物アレルギーが関係している関節炎もありますので、IgG検査を実施する場合もあります。