院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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おしい

July 27, 2016

5年ほど前に撮ったビデオに、おもちゃのバットで次男(当時1歳半くらい)にボールを打たせるシーンがありました。バットに当たらないと「おしい」と私が言うのを真似して空振りの時には自分で「おしい」を連呼していました。
栄養療法をしていても「おしい」と思うことがよくあります。微熱、倦怠感、頭痛、易疲労、めまいなどの症状で受診され、血液検査で鉄不足が著明だった方に「ヘム鉄を飲んでフェリチンを高めればよくなります」、と説明しても、「家族と相談してきます」と言ったきり来られない方は非常に「おしい」人だと思います。数ある情報の中から栄養療法を見つけだし、数少ない栄養療法のクリニックを受診して血液検査を受けて原因もほぼ同定でき、あとは栄養素を飲むだけで劇的に体調が改善する一歩手前まで来ているのに、行動に移されないのは非常に「おしい」です。他にも「おしい」と思うのは、1か月か2か月で効果が感じられないために止めてしまう方です。栄養療法は容量依存性に治療効果が発揮されます。細胞が本来あるべき分子濃度=栄養状態に戻って初めて症状が改善してきますので、摂取する量が重要になります。人それぞれ、胃酸分泌、腸の機能、精神状態などで栄養の消化吸収が違いますので、同じ量を飲んでもデータが改善しやすい人とそうでない人がいます。改善しない場合は、量を増やしてとにかく分子濃度を是正する必要があるのですが、その前に諦めてしまう方がいるのはもったいないです。
栄養療法による治療実績が増えてもっとメジャーな治療方法になれば、このような「おしい」方が減るのではないかと思い、日々ブログでつぶやいてるわけです。