院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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貧血の治療

December 17, 2016

鉄欠乏性貧血で鉄剤を処方されて飲んだが貧血が改善しないので飲むのを止めたという方が、ときどきおられます。保険で処方される鉄は無機鉄なので吸収率が悪く、またフェントン反応を引き起こし活性酸素を発生させて胃腸の粘膜を傷つけるので、胃痛、吐き気、便秘などの胃腸障害がおきます。一方、栄養療法で用いるヘム鉄は、吸収率がよく活性酸素を発生させない鉄なので副作用で中断することなく飲めて速やかにヘモグロビンを正常化できます。しかし、ヘモグロビンが正常化してもフェリチンがしっかり増えていないとすぐにヘモグロビンが低下してきます。
鉄剤の胃腸障害のため服用できない人には鉄剤の注射をするケースがありますが、鉄剤の注射は、いろいろな臓器に無機鉄が沈着し活性酸素を出し続け、ガンなどのリスクになりますので非常に危険な治療です。大出血したけれど事情により輸血できないというような緊急の時以外はしない方が無難かと思います。
貧血はよくある疾患なので医者もあまり本気で治療しませんし、患者さんの多くもあまり気にしませんが、貧血はリウマチ、ガン、うつ病などの発症の原因になりますのできちんと治す必要があります。貧血の治療でお困りの方は是非ご相談ください。