院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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癌治療

March 1, 2017

胃癌、大腸癌、乳癌などの固形癌と診断されると、まず外科的切除になります。早期癌の場合には完全切除できたら抗癌剤治療は必要ありませんが、胃や大腸の外にまで癌が浸潤していた場合は抗癌剤治療を勧められます。最初の数回の抗癌剤治療で確かに病変が縮小するのですが、いずれ耐性ができて効かなくなってしまい、最終的には副作用ばかりがでてしまいます。抗癌剤は細胞分裂を阻止して癌をやっつける治療ですが、固形癌よりも小腸や骨髄の方が分裂が早く、白血球減少、嘔気、下痢などの副作用が出現します。骨髄と小腸は免疫を担う重要な臓器なので、これらにダメージが与えられると免疫能が低下して逆に癌に負けやすい身体になってしまいます。
分子整合栄養医学的には、外科手術・抗癌剤治療だけをするのではなく栄養療法を併用することで生存率が伸びるということが判っています。特に重要なのが貧血と低アルブミンの是正です。しかし、貧血と低アルブミンの是正をしなさいと指導する外科医は殆どいません。その他の治療としては、分化誘導を促すビタミンAなどの摂取や癌の増殖を緩徐にする高濃度ビタミンC点滴なども有効です。
しかし、まずは癌を予防する、もしくは早期に発見することが何より重要かと思います。胃と大腸の癌は内視鏡検査で早期に発見することが可能です。また胃癌の多くはピロリ菌感染が関与していますので除菌をすれば発症を防ぐことも可能です。そのためにも、内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。苦痛なく検査をお受けになれるように鎮静剤の注射を使っておりますので、初めての方も安心して受診してください。