院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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容量依存性

November 22, 2007

大阪で薬剤師さんを対象に栄養療法についてお話する機会を先日いただきました。薬剤師さんから見ると、栄養療法で摂取する栄養素の量にびっくりするそうです。栄養療法はドーズレスポンス(容量依存性)といって、ある一定の量以上を摂取しないと効果が現れません。個体差があり効果発現に必要な栄養量は人によって違います。天然の栄養素は元々体内で利用されている分子=生体内物質なので、多く摂っても害になることはありません。小腸が必要に応じて能動輸送という機能が働きで吸収量を調節してくれるので過剰に吸収されないのです。一方薬は異物ですので、必ず解毒抱合して排泄されなければいけません。過剰に摂取すると副作用が生じます。抗がん剤など投与量を間違うと死亡する場合もあります。ここで重要なことは、利用する栄養素はビタミンAやEなどについては天然のものを摂取しなければいけないということです。。天然のビタミンA・Eと合成のそれらとは体内動態が違います。合成のビタミンAの場合大量摂取すると過剰になる危険性があります。次に血液検査をしてきちんと不足栄養素の種類や量を把握することです。個体差による需要量違いや個々人の吸収力を考慮して摂取量を決めないと効果的な治療ができません。そして血液検査でデータの改善を確認して摂取量を調節することが望ましいのです。