院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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風邪薬

December 18, 2007

風邪の季節になりTVでは風邪薬のCMがよく流れています。しかし風邪の殆どはウイルス感染なので薬で治すことはできません。薬は熱、頭痛、鼻水といった症状をやわらげるだけにすぎません。先日新聞でSJS(スティーブン・ジョンソン症候群)についての記事が載っていました。SJSは皮膚粘膜眼症候群ともいい、 高熱とともに口唇、口腔、眼結膜、外陰部に高度の発赤、びらん、出血などの粘膜病変が、さらに全身の皮膚に紅斑、水疱、びらんが認められる重篤な全身性疾患です。発生頻度は、人口1100万人当たり各々年間1~6人と極めて低いものの、死亡率も20~30%と高く、一命をとりとめても呼吸器や眼に障害が残る場合も多いようです。SJSの多くは薬剤が原因で発症する最重症型薬疹の一つと考えられています。風邪を引くと、多くの人は薬局で風邪薬を買う(薬局で売っている大衆薬のことをOTCと言う)もしくは病院で薬を処方してもらいます。しかし先ほど書いたように風邪は薬では治りません。ごくまれですがSJSのような重篤な副作用が発生します。SJSになった方の約1割は薬局で買ったOTCが原因と考えられているそうです。ドラックストアで売っている薬はきつくないので病院で処方された薬のような副作用はないと思い込んでいる方も多いようですが、安全なものとは言えません。gdmクリニックでは一般的な風邪の治療は行っていません。なぜなら風邪は薬では治らないですし、命を脅かさない風邪に対して安易に薬を使いSJSなどの薬害にあうことを少しでも避けたいからです。ではどのような治療を行うかというと希望される方にのみ保険適応外ですが高濃度ビタミンC点滴や抗ウイルス作用のあるオリーブ葉エキスの処方を行います。ビタミンCといっても通常行う500mgとか1gの量では抗ウイルス作用は全く期待できませんから、25gほどVCを入れて点滴します。風邪対策は日ごろからの粘膜強化の栄養アプローチと発症後は高濃度VC点滴がお勧めです。