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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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ステロイドとアトピー性皮膚炎

July 30, 2008

「ステロイド不使用」をうたい通信販売されていた化粧品から、最強ランクのステロイドが検出されていたというニュースを見ました。問題の化粧品は、noatoクリームという商品名だそうです。このクリームは、アメリカではアトピーケアクリームとしてFDA(アメリカ食品医薬局)に認可されたクリームで、ステロイド外用薬を使用せず、ナチュラル成分を使用して開発されたものということが売りだったようです。アトピー性皮膚炎の患者さんは、ステロイドの副作用でお悩みの方が多く、その心理を逆手にとった詐欺的行為と思います。アトピー性皮膚炎やリウマチの治療でTVなどのメディアによくでている倉敷の某クリニック院長も、昔ステロイドの入っていないことが売りの自家製クリームを患者さんに処方していましたが、患者さんが成分調査をある機関に依頼したことステロイドが入っていたことが判明し問題になったことがあります。
私はアトピー性皮膚炎の患者さんに、「すぐ治る魔法のような薬や治療法はありません。栄養療法をきちんと行えばいつかはきっとよくなりますが、やはり半年~数年も長い治療期間を要します。」と説明しています。劇的に短期間でよくなる根本的な治療法法というものは存在しません。劇的に早くよくなった場合は、ステロイド含有していないと言いつつも、実はステロイドを混ぜているなどといった裏があると考えて方がいいと思います。
gdmクリニックではアトピー性皮膚炎の治療で、ステロイドを一時的に用います。軟膏のステロイドだと塗る量の調節がなかなか患者さん自身でうまく行かないので、内服のステロイドを2~3ヶ月かけて量を減らして最終的には離脱するようにしています。ステロイド離脱のこつですが、副腎で自前のステロイドを作るためのコレステロール(タンパク質)、ビタミンC、パントテン酸の摂取をしっかり行ってもらうことです。それと同時に高濃度ビタミンC点滴(ビタミンC25g)を平行して行うことも離脱には有効です。また血中のDHEA-S(副腎で産生されるホルモン)の値が低い方は、副腎疲労を起こしていますのでDHEAのサプリメントを補給し副腎疲労を改善することも離脱には有効です。ただDHEAは日本ではサプリメントとして認可されていないので、医師が個人輸入して患者さんに処方しないといけません。