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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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うつ症状・慢性疲労

August 25, 2008

うつ症状や慢性疲労でお悩みの女性は少なくありません。しかし病院で検査しても異常なしと言われる場合が殆どです。それでも症状を訴えると精神疾患と考えられて精神科や心療内科に紹介されてしまいます。日本の精神科や心療内科医師は多剤投与する傾向にあります。みるみるうちに処方される薬が増えて、10種類以上飲まされている人も珍しくありません。
ノーベル賞学者のライナスポーリング博士は、精神疾患は脳の生化学的濃度の異常によって生じるので、精神のとって最適の分子の状況、特に、通常人体に存在する物質を至適濃度に調整することにより、精神障害を治療するといった分子整合精神医学という概念を提唱されました。精神神経症状の多くは、簡単に言うと脳などの細胞に必要な栄養分の不足によって生じるのです。ですから薬をいくら飲んでも、根本的な問題解決にはなりません。鉄、ビタミンB群、亜鉛、タン白質などの不足している栄養素を補うことが唯一の治療方法なのです。
うつと診断するためには、鉄欠乏性貧血や甲状腺機能低下症を除外しないといけません。しかし心療内科で貧血や甲状腺の検査をするところは殆どありません。たとえ血液検査をしても、ヘモグロビンの値でしか貧血を見ませんので正しく診断できていません。鉄欠乏の診断にはフェリチン検査が必須です。またフェリチンの基準値ですが、分子栄養医学的には100~125ng/dl以上が理想値と考えられています。しかし血液検査会社の基準値は6~167ng/dlと幅が広く殆どの人がこの中に入ってしまいます。基準値とは平均値の標準偏差の±2倍の範囲=95%の人が基準値内に入るように設定されているのです。ですから基準値に入っているから正常とは言えないのですが、今の医療はマニュアル的に基準値に入っていたら異常なしと診断してしまいます。
慢性疲労の原因として最近話題になっているのが副腎疲労症候群です。副腎疲労の人は、DHEAという副腎で産生されるホルモンの値の低く、これが慢性疲労の一因と考えられています。血中のDHEA-Sを測定し基準値よりも低い場合は、DHEAを補給することで症状が劇的に改善します。北京オリンピックで100m、200mで世界新記録で金メダルをとったジャマイカのボルト選手がヤムイモをよく食べていたと報道されていますしたが、gdmクリニックで処方するDHEAはヤムイモから精製しています。DHEAは女性・男性ホルモンの前躯体であるので、間接的なホルモン補充療法として更年期障害の治療においても効果を発揮します。

うつ・慢性疲労クリニック