HOME > 院長BLOG > 日々の日記 > やるかやらないか

院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


« エンザイム(酵素)  |  平成美人塾 »

やるかやらないか

February 2, 2011

私は毎年楽しみにしている年賀状があります。それは私が若かりしころ勤務していた福山第一病院の院長である橋本先生からのものです。橋本先生は、柔道3段か4段の有段者で、シンガポールに学会に行ったときにタクシーの運転手に有名な道場に行ってくれと頼み、そこの道場の人を投げ飛ばしてきたり、医者になって間もないころに、医局に内緒で捕鯨船に船医として同乗してきたりといった逸話を持つ豪快な人です。このアドレス
福山第一病院医師紹介 に、橋本院長の若かりしころの写真が載っていますので、お時間がある人は覗いてみてください。
今時プリントゴッコ(若い人は知らないかも)で年賀状を書く人は殆どいないと思いますが、橋本先生は毎年プリントゴッコで書いたお手製の年賀状を送ってくれます。橋本先生の其の年のテーマとなる標語を添えてくれるのですが、これが楽しみなのです。今年のテーマはやるかやらないか」でした。この「やるかやらないか」は栄養療法で治療する患者さんにも非常に重要な言葉ではないかと思います。栄養療法は、患者さん自身が主役です。医者は血液検査などで原因を分析し、それに対してどういった栄養アプローチを行えばよいかという方向性を示すまでしかできません。あとは患者さんが、栄養摂取や糖質制限などの食事療法を「やるかやらないか」にかかってきます。不足栄養素をしっかりと補うと、あとは勝手に細胞の働きが戻り治っていきます。栄養素を摂取しようかどうしようか迷っても栄養欠損は是正されません。むしろ悩むと栄養素が消耗されますし、自律神経の働きが乱れ栄養素の消化吸収に不利になる場合もあるかと思います。あと栄養療法は容量依存性に治療効果が現れます(ドーズレスポンス)ので、飲むならしっかり量を摂らないといけません。飲むのだったら不足している栄養素を万遍なくかつ至適量(不足を補うだけの十分量)を摂取しなければ治療効果が期待できないというこの考え方も、「やるかやらないか」精神に通じるものがあると思うのは私だけでしょうか?従来の対症療法で症状や病態が改善しない方は、是非とも栄養療法にトライしてください。そしてどうせ栄養療法をするなら徹底的に「やる」(少しだけ栄養素を摂取するのではなく、不足しているものを万遍なくかつ十分量摂取する)ことをお勧めします。