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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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新型栄養失調

November 29, 2012

『週刊東洋経済』という雑誌で、「貧食」の時代というタイトルで現代の日本の「食」に関してレポートしていました。高齢者には買い物に行く足がなく生鮮食料品の入手が困難な方が多く、3食冷凍食品で済ます人も珍しくないそうです。当然、このような食事を続けていると栄養面で問題が生じてしまいます。また間違ったメタボ対策でタン白質や脂質が不足してしまうもかなりの率でいるそうです。このような事情で栄養状態が悪化している人のことを新型栄養失調と言っていました。
このように、日本の食は崩壊してきています。分子整合栄養医学では、以前から「栄養欠損」が慢性疾患の原因と考えて診断治療を行います。昨年から、サーチュイン遺伝子について真に受けた一部の医師は、粗食こそ健康、長寿につながると唱え、それに関する本がベストセラーになっています。しかし、カロリー制限しても寿命はさほど変わらない、サーチュイン遺伝子自体に若返り作用はない、ということは最近では判明しています。それでも書店に行くと、粗食で若返るという本がまだ山積みにされています。糖質の摂りすぎ、太りすぎは健康によくないことは確かです。しかし、間違った健康法がひとたびブームになると、あとからそれが間違いだと訂正されてもなかなか間違った健康法の呪縛から解放されない人が多いのです。
人間の体は全て食べた栄養からできています。必要な栄養素を確保しないと、若返るどころか、病気になってしまいます。最悪の場合はガンになったり、うつなったりしてしまいます。
情報過多のこの時代において、正しい情報をきちんと得ることが重要になってきます。そのためには、身体の仕組みをきちんと理解することが必要です。