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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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餅は餅屋

October 29, 2015

アトピーやニキビが普通の皮膚科治療でよくならない、うつ症状が抗うつ剤を飲んでもよくならない、朝が起きられない、といった主訴で当院を受診され患者さんの中に、せっかく血液検査を受けてもその血液データを有効活用できない方が少なくありません。
一番残念なのは結果を聞きに来られない方です。なんのために痛い思いをして採血をされたのか不思議でなりません。採血の前に問診をして治療方針の概略をお伝えしますが、その内容がその方の意にそぐわなかったのか、時間とコストと労力のかかる治療なので栄養療法をする気がうせたのかは分かりません。私が頼りない医師で信頼関係を築けなかったのかもしれません。
結果を聞きに来られた患者さんには、血液データからこういう不足栄養素が今の症状、病態の原因になっている可能性があるので、不足している〇〇を9粒、××を6粒飲んだ方がよいですよ、と説明します。しかし、当院で推奨している栄養素を使わずに市販のサプリメントや食事のみで改善させようとする方が少なくありません。フェリチンは市販の鉄を飲んだり肉を少し食べた程度では殆どフェリチンは増えません。
低血糖症は、食事療法が重要なので適切な食事療法のみで症状は改善しますが、鉄欠乏によるうつ症状や慢性疲労、アトピー性皮膚炎、不妊症などは、栄養素の力を一時的に借りたほうが早く結果がでます。「餅は餅屋」と言うように、栄養欠損が原因で起きている症状や病気には栄養療法医のアドバイスを聞くのが一番です。栄養療法を成功させるコツは、ドーズレスポンスです。不足している栄養素を不足を補うだけの量をしっかり摂取しなければ治療効果はでてきません。摂取する栄養素の量は血液データと今までの治療経験に基づいて処方しています。まずは、血液データに基づいて作成した栄養処方案を3か月きちんと飲んでいただけたらと思います。