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院長ブログ

栄養療法に関する話題や日々感じたことなど記していきます。


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糖尿病の専門家の無知

November 27, 2007

先日糖尿病内科医をしている後輩と話す機会がありました。その後輩は岡山で一番大きな病院に勤務しています。糖尿病を専門に診療している彼にアマドリ化合物やAGEについて知っているかと聞いてみたところ知らないというではありませんか。びっくりしたと同時に今の糖尿病の治療内容では合併症を防げないはずだと再認識しました。私の父も糖尿病で大学の糖尿病専門医の外来で投薬を受けていましたが、私が開業したため同じ内容の薬をgdmクリニックで継続して処方していました。父のHbA1c(糖尿病のコントロールの指標となる検査項目)は6%台でいわゆる良好なコントロールといわれている状態でした。しかし私が開業して1年後くらいに父が目が見えにくいと訴えるので眼科に紹介したところ中心静脈閉塞症および眼底出血という診断でした。世間でいう血糖コントロール良好と言われる状態なのになぜ糖尿病の合併症が生じたのか分子整合栄養医学を学ぶ前の私には理解不能でした。しかし今では理由が分かります。血糖を厳重にコントロールするだけでは合併症は防げない場合があるのです。糖尿病になると細胞のタンパク質部分に糖がひっつきます(糖化)。するとタンパク質は変化をしてアマドリ化合物になり最終的にはAGEという物質になります。AGEは活性酸素を大量に発生させ血管を障害するわけです。ですから糖尿病の合併症を予防するには血糖の厳重コントロールよりもむしろ活性酸素を消去するビタミンEやCなどの抗酸化物質の摂取が重要なのです。後輩の糖尿病内科医は血管合併症の起こる機序を知らないので当然その予防方法についても知りません。大学病院、大きい有名な病院だから正しい治療ができているとは限らないのです。日本は保険診療国家ですので、保険で認められていない栄養素を使っての治療はできないので仕方ない部分も確かにあります。しかしいい治療を受けれないと困るのは患者さんの方ですです。体のしくみについてきちんと勉強して自分自身の健康は自分で守るしかないのです。