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栄養素解説

プロテイン
タン白質のことで、身体の基礎となる栄養素。血液・ホルモン・酵素・内臓・筋肉・皮膚・毛髪などの材料。くいだめのできない栄養素なので毎日一定量摂取する必要があるが、日本人の殆どは摂取不足。体重1kgあたり約1g必要で、60gのタン白質を摂取するには牛肉で350g食べる必要があり。アミノ酸はプロテインが消化され小腸で吸収される状態にまで分子量が小さくなったもの。
BCAA
分子鎖アミノ酸のことでバリン、ロイシン、イソロイシン指す。他のアミノ酸は肝臓で代謝されるがBCAAは主に筋肉で代謝される。肝疾患や加齢の伴うアルブミン低下を改善。運動直後に摂取すると筋肉合成が高まる。
グルタミン
非必須アミノ酸に分類されるが、ストレス、運動などにより需要が亢進。小腸吸収細胞のエネルギー源で、消化器粘膜上皮を形成し腸内環境を整える。
ビタミンA
細胞の分化・粘膜上皮機能や形態維持・精子形成や胎盤形成などの生殖機能維持・免疫機能維持・抗酸化などの作用あり。不足するとポリープができやすい、月経痛、子宮・胃ガン、粘膜が弱くなり風邪や鼻炎になりやすい、夜盲症、アトピーなどの肌トラブルなどの原因に。天然ビタミンAは、余剰なものを活性のない形に変え体内に貯蔵するので、タン白質不足(ビタミンAの運搬・貯蔵・利用に必要)がなければ従来言われている過剰症にはならない。
カロチノイド
カロチン類のβ‐カロチン、α‐カロチン、リコピンとキサントフィル類のルテイン、ゼアキサンチンの2種に大別。プロビタミンAとしての生理作用もある。1重項酸素を消去する抗酸化作用が有名。免疫賦活もありガン予防に重要。ルテイン・ゼアキサンチンは加齢性黄斑変性症の予防・治療にも有効。
ビタミンB群
ビタミンBには1、2、6、12、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ナイアシンなどがあるが、ビタミンBが個々に働くためには他のビタミンBが必要なので、単体で摂取するのではなく複合体で摂取することが重要。
ビタミンB1
糖代謝、分子鎖アミノ酸代謝の補酵素。特にピルビン酸脱水素酵素として糖代謝に関与。核酸や脂質合成、神経機能維持にも関与。不足すると脚気、中枢神経障害、神経炎、慢性疲労の原因に。
ビタミンB2
酸化還元酵素の補酵素として作用し、エネルギー代謝や薬物代謝に重要。不足すると口角炎、角膜血管新生などをきたす。抗精神薬、ピルなどの服用でB2の欠乏がおきる。
ビタミンB6
アミノ基転移酵素や脱炭酸酵素の補酵素。欠乏すると、湿疹、免疫能低下、乳幼児の痙攣・不安、つわりの重症化などがおきる。
ビタミンB12
アミノ酸代謝やヘモグロビン合成に必要。神経機能維持の働きもあり。動物性食品に多く含まれるので菜食主義者は不足しがち。
葉酸
DNA合成や細胞分裂に必要。葉酸不足の母親から二分脊椎などの神経管異常の子供が高率に生まれるが、妊娠前からの葉酸摂取で100%予防できる。ピルは葉酸吸収を低下させるので、妊娠前の女性は要注意。
ビオチン
糖新生と脂肪酸合成に関与。また分化誘導に関わり、不足するとアトピーなどの皮膚のトラブルの原因に。
パントテン酸
神経伝達物質、性ホルモン、副腎皮質ホルモンの生合成に関与。
ナイアシン
多くの酸化還元酵素の補酵素として関与。血管拡張、虚血性心疾患、抗糖尿病作用を持つ。統合失調症やうつの治療にも効果あり。
ビタミンC
強い抗酸化物質で、発ガン物質の無毒化・免疫能増強・尿酸低下・ウイルス不活性化・メラニン合成抑制などの作用あり。コラーゲンやカルニチンの合成に必要。糖尿病の血管障害予防にも必須。
ビタミンE同族体
トコフェロール型とトコトリエノール型が計4種類ずつで8種類の天然ビタミンEがある。α‐トコフェロール(α‐Toc)は抗不妊因子として発見。トコトリエノールは脂質過酸化に対する抗酸化力においてα‐Tocの40~60倍強力であり、腫瘍抑制・アンチエイジング・水分代謝改善などの作用があることも最近判明。α‐Tocのみでなくミックスでの摂取が有効。合成ビタミンEは抗酸化作用を発揮するOH基にニコチン酸などを結合させているため、抗酸化作用を発揮できないので摂取しても無意味。膜や脂質の酸化を防止・血栓形成予防・排卵促進・生理周期の正常化・精巣機能改善・発ガン予防などの作用を有する。動脈硬化・アトピー性皮膚炎・不妊・乾癬・肝斑・皮膚萎縮などの治療に有効。
ヘム鉄(有機鉄)と非ヘム鉄に大別。ヘム鉄は動物性、非ヘム鉄は植物性でヘム鉄は吸収率が30%以上と高いが非ヘム鉄は吸収率が悪く5%以下。ヘモグロビンの材料であることは有名。またチトクローム・ミオグロビン・カタラーゼに必要で、不足するとATP合成低下・薬物代謝能低下・活性酸素消去能などが低下。粘膜やコラーゲン合成にも重要。DNAや神経伝達物質の合成や分解に関与しており、不足すると様々な精神神経症状の原因に。有経女性は必ず補うべき栄養素。ただし保険で処方される鉄剤は非ヘム鉄で活性酸素を発生させるので、ヘム鉄の摂取が望ましい。ヘム鉄はポルフィリンという有機物で覆われているため安全かつ吸収がいい。
亜鉛
70種以上の酵素の活性中心。細胞分裂やタン白・核酸合成、DNA・RNAの合成・修復にも必要。インスリン、LH・FSH、成長ホルモンの分泌にも関与。精子形成・テストステロン合成にも必要。不足すると、成長障害・男性&女性不妊・皮膚症状・脱毛・味覚異常・ED・前立腺肥大などの原因に。
αリポ酸(チオクト酸)
水脂両溶性の抗酸化物質で、ビタミンC・E、グルタチオン、CoQ10など様々な抗酸化物質を再活性させる。脳関門も通過し、キレート作用も有す。ブドウ糖がピルビン酸→アセチルCoAに変換される際に必要。過剰な糖分を脂肪に変える酵素活性を阻害。
カルシウム
骨・歯牙の成分の他、ホルモンや神経伝達物質の分泌、筋収縮、血液凝固などの役割もあり。高血圧・虚血性心疾患の発症やアポトーシスにも関与。吸収にはマグネシウムが不可欠。
ギムネマ酸
つる科の植物の葉から抽出した成分で、ブドウ糖と似た分子のため小腸での糖の吸収をブロックし、インスリン分泌も抑制し、肥満予防に有効。
L‐カルニチン
脂肪酸がアセチルCoAに変換される際、すなわち脂肪をエネルギーに変換する際に必要。
アルギニン・リジン・オルニチン
成長ホルモンの合成・分泌に必要なアミノ酸。成長ホルモンは、タンパク合成・体脂肪減少・皮膚の老化防止に重要。
EPA(エイコサペンタエン酸)
青魚の脂肪に多く含まれるω3系の多価不飽和脂肪酸で、体内でプロスタグランディンに変化。中性脂肪・コレステロール低下作用、血小板凝集抑制作用、血管拡張・血流改善作用、気管支拡張作用、抗炎症作用などを有す。虚血性心疾患予防に重要。アトピー性皮膚炎・膠原病・潰瘍性大腸炎の改善にも有効。
ナットーキナーゼ
納豆に含まれる酵素。血栓を直接分解する作用と、プロウロキナーゼに作用しウロキナーゼを活性化することにより血栓溶解作用を高める。通常ナットーキナーゼは胃酸で分解されてしまい酵素活性が低下するので、特殊加工されたものが望ましい。
コンドロイチン硫酸
皮膚、靭帯、その他結合組織にも存在している結合組織基質酸多糖体で、タン白質と結合したコンドロムコタン白として生体内では存在。解毒作用、ドライスキン、関節痛、脱毛、難聴などの改善に有効。分子量の大きいものは吸収が悪いので特殊処理したものが望ましい。
グルコサミン
アミノ糖の一種で、コンドロイチン硫酸とヒアルロン酸の前駆物質。コンドロイチン硫酸をともに摂取することで変形性関節症に有効。
イチョウ葉エキス
血流改善・活性酸素消去・記憶力向上作用などがあり、認知症などの脳の老化防止に有効。
イソフラボン
女性ホルモン様作用を持ち、更年期症状の緩和に関与。骨粗しょう症・乳癌・前立腺癌の予防効果あり。
有胞子乳酸菌
乳酸菌は酸に弱く腸にまで到達しない。有胞子の状態だと酸にも強く腸に到達可能。
加熱乳酸菌
加熱処理した乳酸菌の方が生菌よりも、腸管免疫を刺激する作用が高い。
グルタチオン
グルタミン酸、システイン、グリシンからなるトリペプチド。ラジカル消去、解毒、タン白質の合成促進などの作用あり。肝斑の治療にも有効。
核酸
DNA、RNAの2種類がある。加齢とともに核酸合成能力は低下する。肝臓でたんぱく質からドゥノボ合成されるが、肝硬変などで肝機能が低下している場合は、核酸塩基を補給しサルベージ合成(肝以外で核酸合成すること)の比率を高めることで肝臓の負担を軽減。不足すると、脱毛、動脈硬化、性機能低下、肌の老化の原因に。
レシチン
正式名称はフォスファチジルコリン(PC)。リン脂質の一種で細胞膜やミエリン鞘の主成分、神経伝達物質アセチルコリンの前駆物質、TGやコレステロールを輸送するリポタン白質の膜の構成成分。肝からのTG輸送を促進し脂肪肝を防ぐ作用もあり。不足するとアルツハイマー型認知症の原因にもなる。
オリーブ葉エキス
白血球を活性化させ免疫力を高める、細菌やウイルスを不活化させる作用があり。インフルエンザ、ヘルペス、ピロリ菌、肝炎ウイルス、カンジダなど様々なウイルス・細菌に効果を発揮。抗生剤や抗ウイルス薬のような耐性の問題もない。
ノコギリヤシ
前立腺肥大や薄毛(AGA)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害。テストステロンからDHTに変化する際に作用する5‐αリダクターゼという酵素を阻害するのと同時に、DHTと前立腺の細胞質におけるタン白質の生成や細胞分裂を誘発するレセプターとの結合を阻害する。
コエンザイムQ10(CoQ10)
体内で合成されるが20歳をピークに減少。ミトコンドリア膜や筋肉の細胞膜などに広く存在する補酵素で抗酸化作用を有する。ビタミンEが効率よく作用するためにも重要。心臓のミトコンドリアに最も多くCoQ10は存在し、不足すると心機能が低下する。HMG-CoA還元酵素阻害剤であるスタチン系の高脂血症治療薬は、コレステロールの生成を阻害すると同時にCoQ10の生成も阻害するので要注意。
β‐グルカン
水溶性でβ1、3結合を多く持つものが免疫賦活効果あり。β1、4結合を多くものものは効果に乏しい。また市販のものは非水溶性のものが殆どで効果が期待できない。